ティーエスアイが支援を行う、事業化支援ノウハウのチュニジア現地への定着を目指す「JICA 草の根技術協力事業」第１期が先日終了しました。

9月にチュニジアへ訪問し、カルタゴ大学高等情報通信技術学院の学生向けにアイディアからビジネスを作り上げるプロセスをレクチャーするワークショップ講師を弊社代表の熊谷が務めました。

チュニジアは国をあげてスタートアップ支援を進めており、優遇制度が整備され、日本と同様に様々な起業教育プログラムが実施されています。一方、スタートアップ数はまだまだ少なく実務的な経験やノウハウが不足しているという課題があります。

本ワークショップでは、具体的な事例や実務的な視点でのレクチャーを多く行い、学生は初めての数値計画の作成にも四苦八苦しながら取り組んでいました。C2Cマーケットプレイス、スマート農業、視覚障害者向けサポートデバイス、生産ライン向けAI欠陥検知ソリューションなど多様な事業アイディアが出され、自分達が起業する事を想定して、具体的な質問が多くあがりました。ワークショップ初日のピッチから最終プレゼンでは劇的な改善が見られ、現地の教員からも高い評価を得ました。

チュニジアでは、子供の頃から議論スキルの教育を受けており、学生同士でも活発な議論がされていたのが印象的でした。本事業をきっかけに日本への留学に興味を持ってくれた学生もいます。今後の支援も楽しみです。

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