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大企業のオープンイノベーション、CVCにおける重要なポイント

2017/08/04COLUMN #オープンイノベーション

TSIではシード段階のベンチャー支援の一方で、上場企業を中心とする大きな企業の新規事業探索を行っているオープンイノベーションの部門やCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)の部門とベンチャーとの協業仲介を提案しています。

大組織(大企業)でのオープンイノベーション、CVCには重要なポイントがあります。①社長などの経営トップが責任をもって見るというトップダウン型リーダーシップを発揮すること。 ②新しい提案を社内でかみ砕いてビジネスイメージを説明できる人材を持つこと。 ③大企業の論理をベンチャー企業に持ち込まないこと。④減点主義を持ち込まないこと。 です。

  • 社長などの経営トップが責任をもって見るというトップダウン型リーダーシップ

大企業のようなサラリーマン組織では、オープンイノベーションやCVCの案件を検討する場合、既存の事業部門に照会(紹介)して興味の有無や事業性に関しての意見を聞く流れで進めることが多いです。

この場合にNGの場合の理由は「事業部で興味を持たなかった」「事業部のニーズには合わない」と言われるものです。もちろん個々にはさらにNGである具体的理由が存在します。

サラリーマンである担当者はそこでさらに突っ込んだ議論を既存の事業部とできるのか?といことであります。

しかし、経営トップはそこでさらに突っ込んだ問いかけが立場上可能であるということです。もちろん、経営トップが一つ一つの案件に対して細かい議論を行うということは時間的にも物理的にも無理がありますが、少なくともトップがその内容を知っているという後方支援のもとで動かなければ、担当者は「頑張れない」「踏ん張れない」ということです。

  • 新しい提案を社内でかみ砕いてビジネスイメージを説明できる人材

どのような会社でも新しいビジネスを探したり見つけたりすることについて興味をもって動く人材は存在し、そのような人材がオープンイノベーションを担当する部署に配置されています。

そのような人材は、社内の経営や事業部門にボールを投げ込むことは得意なのですが、かみ砕いて説明したり、ビジネスモデルをわかりやすく説明したり、社内調整をしたりすることが大変苦手な人種でもあります。

そこでそういうことを説明したり調整したりする人材が必要となります。場合によってはそういうことを一緒にやってくれる外部の伴走人的な人材を活用してもよい可能性もあります。

いずれにしても大きな組織で新しいことを提案する人材は極めて貴重な存在であり、そういう人材の意欲を喪失させないためにもチームとして役割分担できることが必要となります。

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