【投資先】リージョナルフィッシュ:世界初!超高速の品種改良×スマート養殖技術で京都から水産業界への新たな貢献
2021/09/21NEWS
きょうと農林漁業成長支援ファンド投資事業有限責任組合(GP:ティーエスアイ株式会社)の投資先である、リージョナルフィッシュ株式会社(京都府京都市、代表取締役社長:梅川 忠典)が開発したゲノム編集を活用した可食部増量マダイ「22世紀鯛」が上市されました。
この22世紀鯛は、国の手続を経て上市する、世界で初めてのゲノム編集動物食品です。
これまで品種改良では、自然に、あるいは放射線や化学薬剤を用いるなど人為的な方法で起きた突然変異が利用されてきましたが、ランダムに遺伝子の変異が発生するのを待つため、およそ30年の時間を要します。目まぐるしく変動する地球環境の中で、人々のニーズに応え、タンパク質不足の解消を目指すには、圧倒的に時間が足りません。
そこで同社は、ゲノム編集技術を水産物に適用し、超高速の品種改良を行うことにしました。そして、ゲノム編集食品ベンチャーや関係団体と相談の上、「欠失型ゲノム編集」(SDN-1、すなわち品種改良に分類されるもの)を「ナノジーン育種」と名付け、まずは可食部増量マダイの開発に取り組んできました。
同社が開発した鯛は、遺伝子組換えに該当しないこと、食品としての安全性について問題がないこと、生物多様性に悪影響を及ぼすものではないことを確認しており、厚生労働省と農林水産省への届出も完了しています。
リージョナルフィッシュは、クラウドファンディング「CAMPFIRE」にて、ゲノム編集技術や生産方法などに関する情報を提供した上で、「22世紀鯛」の予約受付けを開始しました。ぜひご賞味ください。
≫≫CAMPFIREページ
リージョナルフィッシュの事業は日本の水産業だけでなく、世界の水産業を一変させる可能性があります。リージョナルフィッシュが思い描く夢を実現させるため、ティーエスアイは一丸となって同社の発展をサポートしてまいります。
- 会社概要
リージョナルフィッシュは、京都大学大学院農学研究科の木下政人准教授、近畿大学水産研究所の家戸敬太郎教授らによる共同研究で生まれた技術シーズをコアとして設立されたスタートアップ企業です。
オープンイノベーションを通じて、超高速の品種改良とスマート養殖を組み合わせた次世代水産養殖システムを作り「世界のタンパク質不足の解消(SDGs 2番:飢餓をゼロに)」や「日本の水産業再興および地域の産業創出(SDGs 8番:働きがいも経済成長も)」、「海洋汚染の防止(SDGs 14番:海の豊かさを守ろう)」を目指しています。
会社名:リージョナルフィッシュ株式会社
代表取締役社長:梅川 忠典
設立:2019年4月10日
所在地:京都市左京区吉田本町36番地1 京都大学国際科学イノベーション棟
URL:https://regional.fish/